最近,こんなテレビ番組を見た.
沖縄にある,とある学校.学校といっても,まだ全日程の生徒は4名,すべてが小学生未満.
この学校では,先生は生徒に”指導”しない.その日やることは生徒が決める.
では先生は何をするのか:生徒のやることを,ひたすら見るのだという.
その先生は,兵庫県の超進学校N校から,東京にある某国立大(当時)TK大に進学し,超一流商社に就職したという,いわゆるエリート街道まっしぐらの肩書きを持つ.その彼が,あるとき思ったそうだ.自分は前例に沿ったことや,人にいわれたことは何でも簡単に出来てしまう.しかし,自分が何をしたいのか,ということを考えたとき,それが思いつかない.これは大問題,なぜこんなことになったのか.
なぜ,自分のしたいことが思いつかないのか.それは教育に問題があるのではないか.既存の学校では,周りからやることを決められ,そしてそれをこなした結果を評価される,ということを繰り返す.このシステムに,重要な欠陥があるのではないか.
そして彼は,仕事をやめた.
その学校では,生徒が自分の好きなことをする.当然,トラブルが発生する.怪我をしそうになる,周りの生徒といさかいを起こす,等々.危険なときは,さすがに手を出すが,たとえば他の生徒とトラブルを起こしたときは,強引な仲裁はせず,あくまで自分たちで解決させる.
そういうのを,われわれ”大人”が見ているととても危うく感じる.それで,つい手を出す.しかしながら,それでは子供たちは,何が危なくて,どうするのがよいのか,自分たちではわからなくなる.そんなところに,この学校のミソがあるのではないか?
現在筑波大学の剣道講座に通っているのだが,そこの道場に掲げられている言葉,”百錬自得”.練習をひたすらすれば,自ずと理解するものである.ややニュアンスが違うかもしれないが,この学校には,稽古をしている生徒たちを,師範がじっと見守っている,やや古風な道場風景が重なったりもする.
さて,この学校はまだはじまったばかりである.果たして彼の方針が正解なのか,世に受け入れられるのかは,彼自身定かでなく,彼自身毎日迷いの連続である.その番組では実際に子供をあずけている親の方のインタビューもあったのだが,そこに通うようになってから「自分を出し方が強くなった」のだそうだ.
ただ,彼には,この学校には強烈に惹かれるものがある.何故か.
関連リンク
よみたん自然学校ホームページ
http://www.geocities.jp/yomi_ns/
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